特別なあだ名

「えっ」

俺は、いつの間にか体が動いて女を庇っていた。

「あっありがと」

必然的に女の上に俺が居るようになった。

心なしか、女の顔が赤い。

チラッと見えた男のもののロザリオのネックレス。

それに何故か胸が痛んだ。

「女、怪我はねぇか?」

「あたしには、ちゃんと燐華っていう名前があるんだから」

「いちいち面倒くせぇ女」

「悪かったわね っていうか、さっさとどいてよ」

「お前、顔が赤いぞ」

「うるさい!! 早くして!!」

「分かったよ」

「柏木は怪我は無いの?」

「ああ」

「本当に?」

「ああ」

あんなに怒っていたのに急に俺の心配するし・・・

本当に訳の分からない女

「ごめんね」

「何が?」

「あたしのせいで・・・」

「別に」