「見とれてんなよ」

「見とれてなんか!」

「素直になれって」

上半身裸の龍が近付いてくる。

「早く服着てよ!」

直視できない私を面白がって、わざと近付いてくる。

「おーい 龍と小子ちゃん下りてこいよ!」

「はっはーい」

「下りるか?」

「うん」



「じゃあ、小子ちゃんと唯斗は接客で竜は焼きそば、春陽ちゃんはかき氷健は飲み物


「俺と龍牙は?」

「客呼び」

「じゃあ、よろしく」

「はい」

「小子ちゃんと唯斗は笑顔で接客してくれたらいいから」

「はい」

「はい」

いざ接客って言っても、意外と難しい。

注文を覚えないといけないし、零さないように運ばなくちゃいけない。

「お待たせいたしました」

「ちょっとー間違ってるんですけどー」

語尾を延ばすように話すギャル。

「すいません」

「すいませんじゃないって!」