ピンポーン

朝、チャイムが鳴った。

「おす」

「おはよ わざわざごめんね」

「だから、気にすんなって」

「ありがと」

歩きだしたあたしの手を、龍がさらって行く。

それが嬉しくて思わず、にやける。

「たまにはバイクじゃなくて、2人で歩くのもいいね」

「ああ」

龍がさっきより少し強く握る。

その強さが心地よくて、微笑んだ。



2人で待ち合わせ場所に行き、春陽と健君に合流した。

そして4人でここら辺で、一番デカイショッピングモールにやって来た。

「水着、水着...あった」

キョロキョロしながら、歩いていくと見つかった。

「あっ本当だ!!」

「あたし達行ってくるね?」

「ああ」

「俺達ここで待ってるから」

「うん」


「うわーいっぱいあるね」

「うん 春陽は?」