「悪い くくっ」

「タオル無い?」

「そこ」

「ありがと」

とりあえず近くにあったタオルで、トマトの汁を拭った。

「これからは、気をつけてよ」

「はいはい くくっ」


「なんかあいつら楽しそうだな」

そんな竜君の言葉さえ聞こえないほど、あたしと唯斗君は盛り上がっていた。

「何で唯斗君は料理できるの?」

「唯斗でいい 最近料理できる奴がモテるって聞いたから」

「えっ!!」

「嘘」

「びっくりしたー 唯斗でもそんなこと気にするんだって思ったよ」

「別に普通にモテるから」

そう真顔で言われても、唯斗の言ってる事は正しい。

BuleWolfのみんなはモテる。

なぜならみんな顔が整っているから。

「彼女は作らないの?」

「めんどい」

「なんか、唯斗らしいね」

「そうか?」

「うん」

後で唯斗が一人暮らしだということも知った。