私は、菅田さんの肩をチョンチョンとつついた。

「どうかしましたか?」

「・・・・・・?」

(何歳ですか?)

「年ですか?僕、21です。理佐さんからすればかなり年上ですよね。」

「・・・!!」

びっくりした・・・。あんなすんなり伝わるなんて。

「理佐さんは15でしたよね?僕と6歳も違うのかー。いいなー若いって。」

菅田さんは私の驚きなど気にもせず、遠い目をして頭をカリカリ掻いている。

すごい・・・。

廣野先生や神谷さんみたいに、私と長い間付き合ってきた人にはすぐ伝わるけど・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」

(菅田さん、私の言ってること分かるんですか!?)

「うーん。なんとなくだけど、口の動きとか、表情とかで分かるよ。」

すごい。

菅田さんってすごい。

若いっていう前に、私の言ってること分かることがすごい。

どうしよう。すごく嬉しい。

通じる人がまた増えた!!

「理佐さんと話すのすごく楽しみにしていたんだ。」

え・・・?

私がポカンと口をあけていると、菅田さんはちょっと赤くなって、

「あ・・・。
あの、病院ってお年寄りの方が結構多いから、若い人と話す機会ってあんまりないし、それにすごい理佐さん・・・かっ・・・可愛いから、ずっと話したいなって・・・。」

「・・・!?///」

それって、どういう意味?!