Re:ハツ恋ノ君

「――紅」

あれ。

悠が、うちに居る、って知って。

私、どうしたんだろう。

「紅」

誰かが、呼んでる…。

「大丈夫か?」

私の部屋。

だけど、この声は?

知らない。

私はどうやら、この人に背中を支えられて、座っているようだ。

頭がぼーっとして、力が入らないから、すごく助かる…けれど。

「おい、紅」

この人は、この男の人は、誰なんだろう。