悠ちゃん。

悠ちゃん。

悠ちゃん…。

はるかちゃん…が?

呆然としている私を、お母さんが眉を寄せて見ている。

「…あんた、悠ちゃん忘れとると?」

「忘れてなんか…ない、よ…」

今も、大好きな、

悠のこと。

「そう。今、リビングにおるけん、会えるような服、着てき」

そう言って、お母さんは、部屋を出て行った。

…今、リビングに、居る?

悠が、はるかが、はるかちゃんが…

うちに、居るって?