ついさっきと、雰囲気が、違う。

私の記憶の中の、『はるかちゃん』と違う。

「ホントに、まだ俺のこと、好きなんだ」

「へ?え、えっと…」

悠は、呆けている私をじっと見ながら、ドアノブに手を掛ける。

「つか、今までずっと、俺一筋だったって?」

…なんなの。

こんな。

「じゃあ、まともな恋愛してきてねぇだろ」

こんな人…

知らない。