ぷに。

「え?」

キス――されるかと思って、目を閉じていた私は、ゆっくり、目を開けた。

目の前には、ニヤリと笑う、悠。

「…ンなわけ、ねぇだろ」

「はひ?」

悠は、私の頬を指でつまんでいた。

…状況が上手く掴めない。

「ガキ相手に、キスするかよ」

笑いながら、悠が言う。

そして、さっと立ち上がった。

「お前さ、なーんにも変わってないのな」

「…は、はるか…ちゃん?」