Re:ハツ恋ノ君

私は、ようやくはっきりと見えた、男の人の顔を凝視した。

…うわ…っ。

眉目秀麗。まさにこの言葉がぴったりな、美形。

やばい。

こんな状況で思う私はどうかと思うけれど、

モロ好み…。

「聞こえてるか?」

冷たそうだけれど、甘い声。

彼は、私をじっと見つめて、

「俺が、誰だか解るか?」

「え…、っと…」

私は、美形を前に目を泳がせながら、呟く。