「…やるか…」
1つ深呼吸をし、銃を、動いた気配がした方へと向ける。
暗闇の為、何かがいるかわわからない…
ルイが引き金を引こうとした瞬間、それに気づいたように何かが向かってきた。
「キー!!」
悪魔…
皮膚は青白く、ザラザラの肌…
黒い目は鋭く、耳は尖っている…
人間には似つかわしい者が、金切り声を上げ、鋭く伸ばした長い爪で、ルイを襲おうとした。
だが…
バン!!
暗闇に響く銃の音…
悪魔よりルイの攻撃の方が早かった。
悪魔はルイに触れる事なく灰と化する。
「効くんじゃん。」
ルイはそう言葉を漏らす。
なんだか、戦っているようには見えない…
悪魔と戦っているというのに…
一体の悪魔が消え、再び暗闇は、静寂を取り戻した…
だがこれは、始まりにしかすぎなかった…

