そしてルイは話し出した。

 「イワン、もしよかったら一緒に来ないか?」

 「一緒に?」

 「うん。」

カリンも笑顔で答える。



イワンは少し考えていたようだが、答えは決まっていた。


 「…そやな。あんたら2人じゃ心配やし、俺みたいな奴がおらへんとな。」

そんなイワンの言葉に喜ぶ2人。



 「決まりだな。」

 「よろしく。イワン。」

そう言ってカリンは手をイワンに差し出した。

 「よろしゅぅな。」

その手を握るイワン。


カリンは微笑んだ。だが…


 「…!」

カリンは目を見開いた。


 「!どないした!?」

手を握っていたイワンは驚いた表情だ。


 「…ううん。」

だがカリンは何もないと首を横に振る。