カリンは、水晶の破片の前にしゃがみ込み、一番大きな破片に触れた。


ルイの位置からは何も見えないが、異変に気づき、ルイはカリンの名前を呼ぶ。

 「カリン!?」


その時…



    ゴォォォォォ!!


もの凄い風が、3人の周りを渦を巻くように吹き荒れる。
立っているのも精一杯だ。

 「クッ!」

 「何や…この風!?」

ルイとイワンは、飛ばされないように、その場に踏ん張った。


だが、風が吹き荒れたと思ったら、何事もなかったかのように、一瞬の間に風は止んだのだった。


 「?…風が…」

 「止んどる…」


何もかもが早く終わり、何が起こったのか理解できない2人。

その場に立ち尽くしている。