イワンは何事も無かったように話し出した。

 「屍、消えたやないか、なぁ。」

 「あぁ。これでもう大丈夫だろうよ。」

 「ほんま、ありがとな。」

イワンは微笑んだ。
それに答えるように、ルイも微笑み返す。


そんな中、イワンは何かに気づいたようだ。
ルイの背後を見ている。


 「?あの子、何やっとんや?」

ルイは背後の人物を確認する為、振り返る。


 「?カリン?」


その先にいるのはカリン。

何をしようとしているのかここからの位置では見る事ができない。



カリンは、割れた水晶の破片に触れていたのだった。

ルイが破壊した、あの青く輝く水晶の破片を…