それから数分後の事。


ルイは倒れたカリンの元にいた。

 「ん…」

 「!カリン!?」

カリンは目を開いた。

それに気づいたルイはカリンの名前を呼ぶ。

その声が聞こえたのだろう、カリンはルイの方へ顔を向けた。

 「…?ルイ…ここは?」

 「?覚えて…ないのか?」

その言葉にルイはカリンに訊く。

 「覚えてるって…?」

 「…」

カリンはここに来た記憶がないみたいだ。どうしてこんな所まで…



そこに…

 「おい!」

 「?イワン!」

イワンがやって来たのだ。
少し傷はあるものの、命に別状はないようだ…


(無事…だったんだな…)

ルイは安心しているようだった。