いつもの場所…

いつも一緒に星空を眺めるあの場所…


そこへ辿り着いたルイ達3人


ルイはイワンの背中から下りると、辺りを見回した…



 「…カリン…?」

ある場所で目を止める…


 「…」

いつも、どんな時でも一緒にいたあの木の下…

綺麗な緑の葉が生い茂る地面…


そこには、倒れるカリンの姿が…



 「!カリン!」

それを見つけるなり、ルイはカリンに走り寄る…



 「どう…なっとんや…」

 「いれ変わった…みたい…」

カリンの姿を見た2人は、どうなっているのか訳がわからず、立ち尽くしていた…



 「おい…!カリン…!」

 「…」

ルイはカリンの横に膝をつくと、カリンを抱き寄せた…



冷たく、血の気の引いた顔…

閉ざされた瞼は、もう開く事はない…



 「起きろよ!カリン!」

動かないカリンを揺するルイ…


瞳には、涙が溜まっていた…



 「…どうしてカリンなんだよ……どうして………カリンは何もしてねぇだろ……なぁ…!」

一粒の涙が頬を伝う…

始めて見るルイの涙…

綺麗で、それでいて、苦しみの含まれる青い瞳…



 「神は最低だ……今までカリンをさんざん苦しめてきて…どれだけカリンを苦しめる気だよ……!」


ルイの叫びは天に届くのか…


ルイの気持ちは、カリンに届いているのだろうか…


自らの命を、ルイの為に捧げたカリンへと…



ルイの苦しみは…


悲しみは…


届くのだろうか…