雲一つない星空…

星は瞬き、地表を照らす…


それを眺めるルイとカリン…


ルイは、ふとカリンに目をやった…


隣には、瞬く星を物珍しそうに見つめるカリンの姿。


その姿を見ると、愛おしくて、このまま時が止まってもいいとまでも思ってしまう…


しかし、気づいていた…


カリンの瞳が、日に日に緑色に帯びている事を…


それを見る度、胸が締め付けられる…


何もできないのか…ただただ見ているだけしかできないのか…


ルイは、カリンを見る度悲しくなる…



ルイはカリンから目を離し、星空へと戻す。

そして…


 「カリン…」

 「?」

今度は、カリンが星空から目を離し、ルイへと向けた。


ルイは星空を見つめながら、誓う…


 「俺が、カリンの事、護るから…」


 「だから、安心しろ…」

強い決意…

ルイはカリンの反応を待つ。


 「…」

しかし、カリンの反応はない…

その代わりに、

 「?…」

ルイの肩に何かが乗った。

目を向けると…

カリンの頭が、ルイの肩にもたれかかっていた。

規則正しく揺れる肩…
可愛らしい寝顔…

 「ハハ…寝たか…」


ルイの誓いは、カリンには届いていない…


それでも良かった…


ずっと一緒にいれるなら…