何故涙が流れるのだろう…
そんな様子で涙を拭うカリン。


その行動がなんだか可愛くて、ルイはカリンの頭に手を乗せると、クシャッと頭をなでた。


突然の事に、驚いて顔を上げるカリン。

そこには、輝く笑顔で頭をなでるルイの姿…


その笑顔を見て、再び涙が溢れ出すのだった…




2人を見ていたマイとイワン。

 「よかった。」

 「そやな、マイのお陰やで。」

微笑んでその様子を見ているマイ。
その横で、イワンはマイを誉めるのだった。


 「何言ってんのよ、イワン」

 「何や…」

その言葉が嬉しかったのか、マイは語尾にハートマークをつけた。

イワンはそれに、少し顔を歪めたようだが…




 「行くか。」

 「うん。」

泣き止んだカリンを見て、ルイはそう言う。その言葉に、今度は笑顔で答えるカリン。


 「戻るぞ。」

ルイも微笑み返し、マイとイワンの横を通る。

 「あぁ。ほな行くで。」

 「待ってよ。」



そうして、4人は再び歩き出す。


もう何の苦しみもない…


あるのは、嬉しいという、幸せという言葉のみ…