そんな3人の元へ何者かがやってくる…


 「カリン!」

 「!」

聞き覚えのある声…

いつも聞く、心を癒してくれる声…

その声を聞き、カリンは声の主へと目を向ける。
驚いた様子で…


 「ルイ…」

そう、3人の元へと走ってきたのは、ルイであった。


やってくるなり、ルイは口を開く…

 「…カリンご…」

 「ごめん…なさい…」

 「!?」

しかし、ルイの言葉は遮られる…


カリンの言葉に戸惑うルイ。

何故ならば、自分が言おうとしていた事を先に言われたからだ。


頭を下げ、続けるカリン。

 「ごめんなさい…こんな事して…それに、あんな、ルイを傷つける事言って…」

最後まで言うと、ルイの顔を伺うように、ゆっくりと顔を上げる。


そこにあったのは…

 「カリン…」

怒っていた時とは違う、ルイの青い瞳…

綺麗で…優しくて…


何故だかわからない…
でも、涙が流れた…


その瞳を見る事ができて…



ただただ涙が流れた…