ある女を探す為、町を走る3人の人影…


3人は、出口へと向かっていた…

その時、


 「…!ねぇ、あれ…」

マイが何かに気づいたようだ。

ある場所を指差し、目を細めている…


 「!?」

そこには、座り込み、肩で息をしている人影がある…


 「カリンやないか?」

 「?…!カリン…」


暗闇ではっきりとした事はわからないが、3人はその人影へと近づく…


 「?…」

その人影は、背後から近づく何者かに気づいたらしく、そちらへ振り返る…


 「…!」


こちらへ振り向いた瞬間、彼女の顔が露わになる…

綺麗で、幼さの残る顔…カリン…

カリンは振り向き、3人の人物を見ると、驚いたようで、動きをみせた…


 「!逃げた!」

 「!待って!」


そう、カリンは3人を見た瞬間、立ち上がり、ふらつきながらも、走り出したのだった…



苦痛の顔をし逃げる1人の女…

そして、それを追いかける3人…


それを見ていたのは、厚く覆った雲の隙間から覗く、三日月のみ…