目を覚まさないカリンを抱えたまま、マイとイワンへと目を向ける。


 「イワン?マイ?」

 「…」

返事はない。
しかし、眠っているようだ。



そんなルイの元へ何者かが現れる。


 「!誰だ!」

背後から近づく人物に気づき、ルイは銃へと手を伸ばしながら、振り向く…


 『驚かせたようで…』


そこにいたのは、真っ白な肌に、真っ白の服をきた、綺麗な女…

 「…サキ…どうしてお前がここに…?」

そう、そこにいたのは、城にいたサキ。

しかし、今のサキは、今までと違う。

雰囲気も、声も、全てが…


 『私の指名ですから…』

 「使命?」

ルイに笑いかけ、そう言う。
しかし、その言葉の意味はわからなかった…



サキはルイに抱えられたカリンへと目を向ける。

すると、カリンの額へと手を伸ばす。


 「…」


何をするのかわからないが、ルイはその行動を見つめていた…