カリンを待っていたルイ達3人。

カリンが横に並ぶと同時に、深々と頭を下げ、歩み出す。


 「カリン、思い出したのか?」

歩を進めながら、ルイはカリンに訊いた。

 「ううん…でも、何だか、懐かしかった…」

その問いに、カリンは首を振るが、その顔は、何かを成し遂げたような、成長したような感じを漂わせていた。


旅立つ後ろ姿を遠くで見つめる3人。

 「…」

 「いいんですか?カンナさん。」

愛しそうな顔をして見つめるカンナに、心配してか、クロウンは問う。

 「いいのよ…カリンの、運命なんだから…」

その声に顔を向けず、ただただ4人の姿を見ながら言うカンナ。



ルイ達を優しく見守り、支えてくれた3人は、4人の姿が見えなくなるまで、ずっと見守ってくれていたのだった…