授けられた力・消えた記憶


 「カリン…」

 「?」

次の言葉を待つカリン。

 「ここはお前の故郷だ。」

 「うん…」

 「俺は旅に出る。ここに残るか、共に旅をするか、カリン、お前が決めろ。」

真剣な面持ちでそう言うルイ。

 「え?」

 「これは俺が決める事じゃない。だから…」

 「…着いていく…」

カリンは、澄んだ瞳をルイに向ける。

「…一緒に…ずっと一緒にいたい…だから…」

少しの間の後、

 「旅に、出る。」

強い瞳でそう言った。

その瞳を受け入れ、ルイは微笑む。そしてカリンの頭になでるのだった。

立ち上がるルイ。
太陽の日差しを受け、ルイは輝いて見えた。

ルイは、座るカリンに手を差し伸べる。

 「共に、旅に出よう。」

差し伸べられた手を握るカリン。立ち上がり、2人は見つめ合った。

そしてまた微笑み合うのだった。


ルイの笑顔。ずっと見ていたい。悲しい顔じゃなく、微笑む顔を…