そして、朝…
太陽が、暖かく地面を照らす。

そんな中、昨夜と同じ場所で大きな木に、ルイは背中を預けていた。目を閉じ、太陽の暖かさを感じている。

そこへ、

 「ルイ。」

透き通った声で、名前を呼ばれた。
振り返るルイ。そこには、綺麗な顔付きに、にこやかに微笑む女がいた。

 「カリン。」

ルイもそれに答え、微笑み返す。

カリンは昨夜、カンナが座った場所と同じ場所へと腰を下ろす。

 「…」

微笑みながらルイを見つめるカリン。
今朝ここにいるのは、カリンの気持ちを訊く為、呼んだのだ。