突然、カンナはルイに向き直り、言った。さっきのような表情ではなく、ある1人の親の顔をして…
「ルイ君、お願い。」
「?」
見上げた顔をカンナに向ける。
「カリンを、貴方に頼みたいの。」
「え?」
突然のその言葉。
さっき言っていた事と違うような…
「カリンは、貴方に着いていくと言うわ。だから、貴方に頼みたいの。カリンの事を、守ってほしい。」
「!」
澄んだ瞳でルイに頼むカンナ。
ルイは考えなかった。
すぐに答えを出したのだ。
「必ず。カリンを守ります。」
固い決意。
青い瞳の奥に、輝くものが見えた…
これから共に頑張ろう…
カリン…そしてマイ、イワン…
必ず護ってみせるから…
必ず…

