背後から聞こえり声…
聞き覚えのある、透き通った声…
いつも心を癒してくれていたその声…
「「!!カリン!」」
声を揃えて叫ぶ3人。
そうそこにはカリンの姿が…笑顔でこちらを見ている。
「?どうしたの?そんなに驚いて…」
カリンは首を傾げてこちらへ歩み寄って来る。
「い、いや…」
訳のわからない3人。連れて行かれたはずのカリンが、今目の前にいるのだ…
「カリン。」
「は、はい。」
カリンはカンナに呼ばれ、こちらへ来る前に、戻っていった。
「これ、お願いね。」
カリンはカンナの手伝いをしているようだ。
「はい」 (これが、私の…)
カリンはカンナの横に並び、カンナの顔を見て、そう思っていた。
「?どうしたの?」
「い、いえ…」
カリンが自分を見つめていたのに気づいたカンナはカリンに聞いたが、カリンは顔を反らした。
「あら、綺麗ね。それ」
何かに気づいたカンナ。
カリンの腕に触れる。
すると…
パチッ
「あ!」
カリンのつけていたブレスレットがちぎれたのだった。
「!ごめんなさい!」
「いいですよ。」
謝るカンナ。
それを、優しい笑顔で許すのだった…

