雨は止み、空は星が瞬き出していた。
そんな中を、3人の人影が歩いていた。
ゆっくりと、ただただ歩を進める3人。
3人は、ある場で足を止めた。
そこは、ルイ達が泊めてもらっていた集会所。
「どないする?」
イワンは暗い口調でそう言う。
「どないする?…しゃないよ…カリンの事、どう話すのか…」
いつもはキレのある突っ込みだが、今は、そんなキレもない。
「はっきり話したほうがいいだろう。そして、カリンの話を聞く。」
ルイは2人のように外見ではわからないが、内心では、2人よりも辛いのだろう…
「?どないしてや?」
「何でカリンが連れて行かれたのか…それには訳があるはずだ。」
「…そうね…」
そうして、ゆっくりと扉を開き、集会所へと足を踏み入れた。
「おぉ。帰ってきたか。」
3人の事など何も知らないコナーは3人を明るく迎えた。
「どうも…」
「?どうした?暗い顔して…」
クロウンは3人の様子が違うのに気づいたようだ…心配して顔を伺う。
「その…カリンが…」
ルイは意を決したように話し出した。
が…
「あ、おかえり。」
どこかで聞いた事のある声が、背後から聞こえた…