授けられた力・消えた記憶


 「!」

記憶の糸をたどり、何かを思い出した様子のルイ。

 「フフ…その顔は、わかったみたいだね…」

それを見て男は笑う。

 「…」

ルイはノワと名乗った男を睨みつける。

そんな表情のルイを見て、男は顔から笑みを消し、脅すようにこう言った。

 「そうだよ。君が思ってる通り、僕はノワールの息子だよ。」

 「!!」

そう感じていたとはいえ、確信を持った事に、驚きは隠す事はできない…

ノワール…そうその名はどこかで聞いた名…
昔ルイに力を授けた…張本人、ノワール…目の前にいるのはノワールの息子…ノワ…

 「フフ…驚いてるね。」

楽しそうに笑うノワ。