授けられた力・消えた記憶


悪魔は客を襲わない。目の前の客には目もくれず、3人だけを襲ってくる。

       バン!

銃声が響く。
ルイの攻撃である。

ルイは的確に悪魔を倒しながら、2人の元へやって来た。

 「ルイ…」

 「2人共、カリンを知らないか?」

悪魔へと目を向けたままそう問う。

 「?おらへんのか?」

だが、知らないようで…

 「あぁ…」

 「やっぱりあれ、カリンだったんだ…」

マイは思い出したようしそう言った。
あの時マイが見た者だ。


その言葉を聞き、悪魔から目を反らしたルイ。そこへ悪魔が突っ込んでくる。

       バン!

 「知ってるのか?」

何とか悪魔を食い止め、ルイはマイに訊く。

 「えぇ…誰かに連れて行かれてた…」