授けられた力・消えた記憶


情報収集へと向かったマイとイワンであったが、全然相手にされないようで、諦めた様子である。

 「やっぱ知らへんよな…てか相手にされへんし…」

そんなグチをこぼしていると、

 「?ちょっとあれ…」

マイは何かに気づいたらしく、指を差す。

 「何や、人が話しとる時に…?誰もおらんやないか。」

が、マイが指差した場所には誰もいなかった。

 「あれ…?カリンだった気がしたんだけど…見間違いかな…?」

 「疲れとんやないか?」

 「そう、なのかな…」

その時2人は深くは考えず、見間違えだとかたづけてしまったのだった。