それに気づくと、男の顔色が変わった。

真顔になり、2人の背中を押す。

 「?…!逃げろ!」

 「?」

2人は、彼の言葉の意味がわからない。


 「早う!」

 「だが…」 「でも…」

そう2人は言ったが…


 「チッ…間に合わへん…こっちに来いな。」

彼は舌打ちをし、カリンの腕を取って走った


 「えっ?」

それに驚いたカリンはルイの方を見た。

 「待てよ!」

その後をルイは追う。


そして、ある場所へ着いた。
家のようだ。


 ガチャ「ここなら大丈夫や。」


2人を中に入れ、そう言った


 「あ、あの…」

 「?」

男はカリンの声に何だ?と言う風に見つめた。

それに答えるようにカリンは男がつかんでいる腕を見る。


 「…あぁ、すまへんな。」

その視線を追い、男は気づいたようだ。

カリンから手を離す。

 「いえ。」


何が起こったのかはわからないが、2人は男に助けられたようだ。