心配そうにカリンを見つめるルイ達3人。

 「お前達、何者だ!」

そんな3人の後ろから、そんな声がした。

声の方向に振り返るイワン。

 「!何や、あんたら!」

そこにいたのは、この町の者と思われる、武装した男2人。
剣をこちらに向け、威嚇している。

 「何をしに来た!」

さっきと同じ男、背の低い方が、一歩前へ出て訊く。

そんな言葉を聞き、マイが男を睨む。

 「何って、今そんな事言ってる場合じゃないわよ!」

心配のあまり、目は少し潤んでいた。

 「何だと!」

マイのそんな言葉に、少し怒った様子をみせる男。また一歩近づく。
が…

 「…待て!」

もう1人の男、筋肉質の方が、近づくのを手で制止し、膝を付き、胸を押さえるカリンに目を向ける。

 「…もしかして、カリンじゃないか?」

 「!?カリンを知っいるのか?」

目を細めて言う男。
その言葉に目を見開き、男に聞き返すルイ。

 「あぁ。知ってるもなにも…」

そう言い、剣を鞘に納め、カリンに近づいてきた。