海の近く。
そこには、はしゃぎながら歩く、4人の人影があった。

 「お、海やで。すげーなぁ。」

 「「…」」

はしゃいでいるのは、約1名のようであるが…

それを無視して歩いていた3人であったが、耐えきれず、長身の女、マイが男に拳を振り下ろした。

      ドスッ!

そんな音が、静かな辺り一面に響き渡ったのだった。

 「っ…痛いやないかぁ…」

頭を押さえ、切れ長の目でマイを睨む、男の名はイワン。

が、マイの隣にいた、青い瞳が冷たく睨みつける。

 「ひっ…!」

青色の瞳を持つ男、ルイの整った顔には、似ても似つかないその冷たい目に、寒気を覚えたイワン。

そんな様子を見ていた、幼い顔の女、カリンは、にこやかに微笑むのだった。