鉄などが置いてある、工事現場のような場所。
そこに、帽子を深くかぶった男がいた。

 「…」

 「人質と言う事になりますがね…」

その男は、女を壁にもたれかかるように座らせ、手足を縛って、動けなくしていた。

 「…」

 「まだ、眠っていますか…」

眠っている女。
男よりも背が高く、短い髪の女…マイである。


 「!来たようですね…」

ふと、何かに気づいた様子の男。

 「ハァハァ…!マイ!」

何者かが現れたのだ。マイの仲間である男。イワンである。

男はイワンに目を向ける。

 「あなたですか…目当ての方と違いますが、まぁいいでしょう。新たな人質として…」

男はイワンを見て言う男。

 「何や、あんた…脈拍が…違う…悪魔…か…?」

そんな男の言葉を気にする様子もなく、イワンは威嚇するように言った。

 「よくわかりましたね。どうです?交渉しましょう。」

男は関心したようで…だが、男は何か言い出した。

 「交渉…?」

 「そう。交渉…」

イワンは眉をひそめる。

そして交渉が始まる…