ルイは、王が消えた窓辺を見つめていた。

もうそこには、彼の姿はない…

他の悪魔も…

王を命がけで守ったミミの姿も…



戦いは、終わった…


剣を鞘にしまい、銃を腰にかける。

そして、立ち去ろうとした時だった…



「?」

何かが目の端に映ったのだ。


「人間?」

そう、そこには女性がいた。
両手を壁に吊され、眠っているようだ。


(あいつらに捕まってたのか?誰かが助けに来るだろう。)


そう思い、ルイは立ち去ろうとした。

だが…


     バン!!

ルイは振り替えり、銃を2発放った。
彼女の手が壁から離れ、倒れる。


その時彼女の顔が見えた。髪は胸まで長く、ルイと同じ年のようだが、幼さが残る顔である。


そして何よりも、綺麗な顔立ちをしている。



ルイは彼女を抱え、そこから立ち去ったのだった…。