何もない砂漠の中に4人の人影があった。

銃を腰に、剣を背中に所持した顔の整った男。
その横を幼い顔をした同じく顔の整った可愛い女が歩いている。

2人から少し離れた所に、髪を綺麗に整えた、鋭い目をした男と、背が高く、髪を短く整えた女が歩いている。


 「あー…まだあらへんのか?町は?」

 「ずいぶん歩いたな…」

 「そうだね…」

 「本当に町があるの?」

口々にそう言う。
大分疲れたようだ。

そんな4人の横を、何かが通り過ぎる。

        スッ

 「「!?」」

 「何…だ…?」

何が通ったのか確認しようと辺りを見回す4人。

辺りは砂一面で、何もない…

が…

 「…!あそこ!」

カリンが何かに気づき、指を差す。

3人共目をそちらへ向ける…