先ほどの暗い空気はどこへいったやら、足をブラブラさせたり、ソファーに寝ころぶマイとイワン。
くつろいでいる様子である。

その近くで、未だ浮かない顔のカリン。


暇になって飽きてきたマイは口を開く。

 「それにしても遅くない?」

 「そやな…ずいぶん時間経っとるで。」

時計を見るように自分の手首を見るイワン。

その行動に、ないだろ。とつっこむマイであった。


そんな2人の行動も知らずに部屋へ何者かが入ってきた。

 「待たせてしまってすみません。」

 「サキさん…ルイは?」

そうそれはサキ。
だが、そこにはサキ1人しかおらず、ルイの姿は無い。

 「ルイは、あなた方とはお会いしません。」

 「!?」

 「どういう事や!?」

驚いた様子の2人。
先ほどまでふさぎ込んでいたカリンも顔を上げ、サキを見つめる。