授けられた力・消えた記憶


丘の上、そこにはルイとカリンがいた。

(かなりの体力を消耗してるみたいだ…)
(カリンの体の中で、何が起こってるんだ…)

ルイはカリンを見つめながら、考えていた。
すると…

 「…ルイ…」

 「!カリン…起きたか?」

カリンが目を覚ました。
だが、様子がおかしい…

 「…」 ギュッ

 「!?どうした!?」

カリンはルイに抱きついたのだ。
そして言う。

 「怖いの…」

 「?…」

 「自分が、自分じゃないみたいで…怖い…」

 「自分じゃない…みたい?」

その、現実では有り得ないような言葉にルイは戸惑う。