藤井先輩の私。

自分の中のどろどろした感情と、どうしようもないモヤモヤした気持ち。


どうしてこうなっちゃったんだろう。


わかんないわかんないわかんない。



そして、朝方までずっと泣いて眠れなかった。





だから私の目はすっごく腫れてる。


お父さんやお母さんが目を見開いて驚くほど心配してるんだから、相当腫れちゃってるみたい。



このまま学校行けるかなぁ…。



みんなに見られるよね。…恥ずかしい。




「陽依、これ使いなさい」


「えっ?」


「お母さんも陽依ぐらいのころは、よくこれのお世話になってたわ。目に当ててなさい」



お母さんから手渡されたのは、蒸しタオル。

よくお世話になってたって…それって…。


お母さんの顔を見上げると、お母さんはお父さんに気づかれないようにウインクした。


「さっ、朝ごはんの準備しなくっちゃ。ほらお父さんも仕事仕事!」


「おっおぅ。…陽依、誰かに泣かされたりいじめられたりしたら、お父さんに言いなさい。相手をやっつけてやるからな。じゃ、行ってくる」



「「いってらっしゃい」」

リビングでお父さんを見送ると、私は目に蒸しタオルをあてて椅子に座った。



「気持ちいぃ~」


ぽかぽかして気持ちがいい。








「ねぇ、陽依」