藤井先輩の私。

翌朝。リビング。



 

「陽依…ど…どうしたんだぁ?!その目は…」


「あらあらまぁまぁ」


お父さんとお母さんが私の顔を見て言った第一声。

「陽依…泣いたの?」

「そうなのか?何があった?いじめられたのか?」


今にも抱きつきそうになったお父さんをお母さんが止める。


昨日、公園で思いっきり泣いたユカと私は、すぐに家に帰った。

結構泣いたし、もう大丈夫かなって思って、夕ご飯を食べて、お風呂に入った。





―でも、ベットに入って目をとじると、今日のお昼の出来事を鮮明に思い出して、自然と涙がでてきた。


先輩の声が無性に聞きたくなって、携帯に体を伸ばすけど、そのたびに、お姉さんズと笑ってしゃべってる先輩の顔が頭をよぎって、手を引っ込める。








「…知らないっ…」


先輩のことなんかもう知らないっ…。




こんな気持ち知らない…。





こんな自分…知らない…。