藤井先輩の私。


俯いたままだけど、分かる。

震えてるんだもん。

声を押し殺して泣いてるユカ。



……あの時と同じだから分かる。


委員長がイメチェンした日の朝、ユカ目にいっぱい涙ためてたあの時。



ユカって結構しっかりしてるから、いつも頼りにしてるけど、本当はそうじゃないんだよね。

誰よりも人のことを考えることができて、いつも気を使って、本当は弱い女の子なんだよね。



……私いっつも、自分がつらい時、ユカに頼ってた。
ユカにどうにかしてもらおうって、心のどこかで思ってたのかもしれない。




このままじゃ、ダメ。


私だって、ユカを守りたいし、自分のことは自分で解決できる。


うん。大丈夫。






「あの……やめてください」



でもやっぱり怖い。


「はぁ?…なによ」


うぅ…


でも、がんばらなきゃ。



「委員長や先輩に…話しかけないで」


「陽依?」


藤井先輩が名前を呼んだ。


……ダメダメ、甘えちゃだめ。