藤井先輩の私。

案の定、“ベルグレフィン”には長蛇の列ができていた。

最高尾に並ぶ私たち。

お店から結構離れているのに、甘い香りがふわふわと漂って、空腹を誘う。



「中にいる客たち、さっさと食べ終わればいいのにっ」

ユカ様、あいかわらずご立腹。

「こんだけ並んでおいしくなかったら、店長に文句言ってやるんだから」

「ユカ…」

委員長もお手上げのようです。


列は二列で並んでいて、私の隣にユカ、私たちの後ろに先輩と委員長が並んでいる。


ふと振り返って、先輩をまじまじと見つめてみる。

………かっこいい。


バチッと目が合った。

うわっ…恥ずかしい。

ほっぺたが、赤くなる。


「陽依どうしたん?俺の顔になんかついてる?」

「いっいえ!!盗み見してただけです。全然盗めてなかったけど…」


「盗み見て…」


「先輩…かっこいいなぁって…」

「陽依…」

あぁ恥ずかしい。


「あまーい!!!!甘い甘いあまーーーーい!!ケーキより甘いものが目の前にある」

ウゲっという顔をするユカ。

あっ、ユカたちがいること忘れてた。

もっと恥ずかしくなる。


真っ赤な顔を覚まそうと、前を向いて顔を手で仰ぐ。