「なっ、なによ。いきなり」
「ハルカと一緒にカレー食べてくれて助かった」
坂上は、前をむいたまま話し続ける。
「ハルカ、最近一人で晩ご飯食べること多くてさびしそうにしてたし」
「ハルカちゃん可愛いね」
「俺の妹やから当然」
なんかムカツクなぁ。
「……ハルカちゃん、お兄ちゃんが一番好きやって」
「え?」
「坂上が皿洗ってるとき、ハルカちゃんに聞いてん」
「ふーん」
今日、坂上の家に行って、あたしはなんだか気づいてしまったかもしれへん。
でもそれを認めたくなくて、違うって思いたくて、必死で言い訳してた。
ハルカちゃんの坂上のことを好きな気持ちと、あたしのお兄ちゃんを好きな気持ち。
「一緒なんかな…」
言葉に出してしまうと、少しだけ楽になった気がした。
そして、少しだけ泣きたくなった。

