藤井先輩の私。

それからあたしは、ハルカちゃんと楽しくお話ししながら、カレーを御馳走になった。



「ごちそうさまでした」


可愛く手を合わせるハルカちゃんを見ると、思わず頬が緩む。


なんて可愛いんやろ。

あたしに妹がおったら、めっちゃ可愛がる。絶対。



「ねぇハルカちゃん。好きな子とかいーひんの?」



お皿を片づけて、リビングのソファーに座っているハルカちゃんに話しかけてみた。



「すきなこ?」


「うん」



ハルカちゃんは、うーんと考える。



「えーとね、りゅうくんと、まさやくんと、しょうへいくんと…えーっと…」



きっと、幼稚園の仲いい子やろうな。



「じゃあ、一番好きな男の子は誰?」




ハルカちゃんは、あたしの質問に満面の笑みで答えた。




「お兄ちゃんが一番!」







「そっか、お兄ちゃんが一番か」




あたしと同じや。


お兄ちゃんが一番か。






「藤井さん、家まで送る」





食器を洗っていた坂上が後ろから声をかけてきた。



「え、別に一人で帰れるよ」




「藤井さん、今は物騒な世の中なんだからさ、性別が女なら襲われる対象になるの。たとえどんな人間でも」



むっ。


標準語しゃべんなや。


上から口調がなんかむかつく。




「えー、お姉ちゃんもうかえっちゃうの?」


ハルカちゃんは残念そうにしょぼんとする。


「うん。ごめんね」



「……また、きてくれる?」


上目遣いでそう言われちゃ、断れません。


「行く!!ハルカちゃん大好き!」


思わず、ハルカちゃんを抱きしめてしまった。



「ハルカもお姉ちゃんダイスキ!」


もー可愛い!!


持って帰りたい!