藤井先輩の私。

 




「お姉ちゃんどうしたの?」




はっ…。


昔のこと考えてたら、ぼーっとしてしまってた。



「ううん。大丈夫だよ」



「だいじょうぶじゃないよ?お姉ちゃん泣いてるもん」





…え?



あたし、泣いてる?



そっと頬に触れると、目からポロポロと涙がこぼれていた。



うそ、どうして。





「ほら、ふけ」



ばさっと顔にタオルが投げられた。


坂上め、泣いてるってのに、雑に扱って。

どういう神経してんねん。





「お姉ちゃん?」


心配そうにあたしを見上げるハルカちゃん。


ごめんね、心配させて。



投げられたタオルで顔をごしごし拭いた。



「大丈夫、なんだか少し懐かしくて、泣いちゃうなんてあたしおかしいな」



「わたしの作ったカレー食べたら、きっと元気でるよ」



「うん。ありがとう。あ、あたし何か手伝うことある?」



そうだ、晩ご飯いただくっていうのに、少しぐらいお手伝いせな。




「もうとっくに出来てるよ」



坂上は小馬鹿にしたようにあたしを笑った。


テーブルを見ると、サラダとカレー、コップが綺麗に並べられていた。



「わお」



「お姉ちゃんたべよー」