藤井先輩の私。

しばらく無言で歩くあたしたち。


一体坂上はあたしとなぜ一緒に帰ろうとしたんだろうか。



うーん。

考えていると、コンビニが視界に入った。


あ、晩ご飯買わな。



「ちょっと、坂上。コンビニ寄ってええ?」



「あ、うん」



坂上は、意外と素直にあたしの要望にこたえてくれた。


俺様な感じかと思ったけど、ちゃうみたいやな。




コンビニに入ると、お弁当売り場に直行する。




「どれ買おっかなぁ。焼き肉弁当…いやいや、ペペロンチーノ…うーん」



「晩ご飯弁当なんか?」


「あ、うん。今日はオトンも帰ってけーへんし、晩ご飯作るの面倒くさいし、弁当でええかなぁって」



それから数分考えて、カルボナーラを手に取りレジに行こうとすると、






「じゃあ、うち来い」



と坂上が言った。



「はぁ!?」


ここがコンビニだということを忘れて、大声で叫ぶ。




「だから、晩ご飯買う必要ないから、ここ出るぞ」



そして、坂上はあたしの手を掴んで、コンビニを出る。



なぜに、坂上の家に行くことになるねん。


なに、こいつ。



「ちょっと坂上!何考えてんねん!」



手を振りほどこうと暴れるけれど、力が強くて全くかなわない。



も、もしかして、あたしを家に連れ込んでアハン、ウフンなことするつもりじゃ……。


食われる!

あたしがこいつの晩ご飯になってしまう!



うわぁ、どうしよ。










「着いたぞ」