「………容体が急変したらしい…」
深夜遅く、あたしはおやじたちと病院にいた。
綾姉の病室。
安らかな顔で眠る綾姉。
「…っ…なんで」
眠ってるんだよね。
朝が来たら起きるんだ。
さっき、綾姉疲れたから眠るって…。
死……死んでるわけない。
「眠ってるんだよ」
おやじは静かに泣いていて、母さんは綾姉にすがりつくように抱きしめて泣いてる。
「あたしは信じない」
「江梨香、…綾女はもう」
「いや!聞きたくない!!」
あたしは耳をふさいでしゃがみこんだ。
だってさっきまで、一緒に写真見て笑ってたんだ。
こんなに急に逝ってしまうわけがねぇ!!
「綾姉、また写真いっぱい撮ってくるからさ、いっぱいいっぱい持ってくるからさ。また一緒に見ようよ」
眠っている綾姉に近づいく。
青ざめた頬に触れると、その冷たさに驚いた。
初めて…実感する。
「起きて…綾姉…綾女お姉様って呼びなさいって…怒ってよ!!」
あたしの頬を伝う涙のしずくが、綾姉の頬をぬらした。
「あやねぇ…死んじゃやだよおぉ」

