藤井先輩の私。

そんな毎日を過していたあたしは、忘れてしまっていた。




綾姉の命は3ヶ月だということを。



もう、すでに倒れた日から3ヶ月経とうとしていることを。















「ねぇ、江梨香。紅蓮のみんなは元気?」





いつものように2人で藤井の写真を見ていたとき、綾姉は静かにあたしに聞いてきた。




「元気だよ」



「そう。江梨香はすごいね。あたしの頼みごとも紅蓮も両立してくれてて。ありがとうね」




「急にどうしたの?」



「ううん。なんでもないのよ。今日はちょっと疲れちゃったみたい眠るわね」





「うん」



綾姉は布団にもぐると、頭まで布団をかぶって寝息を立て始めた。



今日はどうしたんだろう。


「じゃ、帰るね。おやすみなさい」



あたしは、少し不思議に思ったけれど、病室をあとにした。


































「江梨香、おやじ、母さん……ありがとう」







病室の窓から見える月を見て綾女はそうつぶやくと、最後の息を吸い込んだ。