というわけで、高校の校門まで来たものの。
これからどうすればいいやら。
朝、10時。
きっと藤井悠太のクラスは授業中だろう。
このままうろうろしてるのも、不審者と思われたら…おっぱらわれそうだし。
藤井のクラスは確か、1階だったっけ…。
よし、木陰に隠れて移動しよう。
あたしはひっそりと、植え込みの陰や、物置の後ろに隠れながら、校舎に近づいた。
校舎に近づくにつれて、各々の教室から先生の声が聞こえてくる。
あたし…中学に行かずに高校で写真撮ってるなんて…一体何やってるんだろう。
キーンコーン…
うそっ!
チャイムが鳴ったということは、授業が終わって休み時間。
人が出てくる。
隠れなきゃ。
くそぉ…こんなことなら赤い髪、スプレーか何かで黒くしてくればよかった。
必死に木陰に隠れようと体を縮めていると、上から声が降ってきた。
「あれ?この子…」
うそ、見られた!?
逃げなきゃ!
上を見上げると、綺麗な顔の女の人が窓からこっちを見ていた。
「やっぱり、あなた綾女の妹でしょ」
えっ…?
「ちょっとそこで待ってて」

