藤井先輩の私。

「な…んだよ…3ヶ月って!!てめぇ医者だろーが!!」



あたしは頭に血が上って医師の胸倉をつかんだ。


「江梨香よしなさい!」


おやじがあたしを止める。



「でもっ…あんな元気じゃんかよ…嘘だろ?どうして綾姉がぁっ」



むしゃくしゃしてあたしは椅子や机を蹴る。


「江梨香!!」




パシンッ



と音がして、あたしの頬が熱くなった。



「おやじ…」



「落ち着きなさい」




おやじはあたしの肩をつかんで、しっかりとあたしを見つめる。



涙ぐんだおやじの瞳を見つめると、もう暴れる気力すらなくなった。



力なく座りこむと、母さんがあたしをぎゅっと抱きしめる。



「あの綾女が簡単に死ぬわけないじゃない。大丈夫よ」



「…………」



「大丈夫よ」







綾姉が死ぬなんてない。


いままでだって、いろんな戦いを乗り越えてきたんだ。


病気なんかで死ぬなんてあるわけがない。



綾姉は強いんだ。


最強なんだよ。



この医師は、綾姉の力を知らないんだ。

























あたしは、声を押し殺して泣いた。